30歳独身、宅建試験に合格した。
本当は書きたいことがいっぱいあるはずなのに、それがどんどんメモ帳に溜まっていくのに、文章にできなかった。
久しぶりに投稿しようとしたら、1年以上前の文章が最後だった。
お久しぶりです。
以前の文章は嫌いではないけれど、ドヤ顔して書いているのが見えるというか……それがちょっと見え隠れするので、これからは謙虚目で書いていこうと思います。
29歳春、うつ病が再発した。
病気との付き合いは大変だが、そうなることで見えることはあるのだな、と改めて思う。
今回は2度目ということもあり、早めに決断できたのが良かった。
1度体験しているので、あまりビビることはない。
いつかこの気持ちの波も、落ち着くことを知っているから。
その話はまた別の記事で書きます。
さて、今回は宅建試験の話をしていく。主にメンタル面の話である。
試験勉強など、実践的なことは書かない。
本当に合格ラインギリギリなので、実践的な話は聞かないでくれ。
ひとつ言えることは、吉野塾がめちゃくちゃ良かったので、良かったら検討してみて。
YouTube動画、めちゃくちゃわかりやすい。
話を戻そう。
当時のわたしは不動産の広告を多く扱う、小さな広告代理店に勤めていた。
宅建試験を受けようとしたのは、そのときの上司の勧め。ちょうど1年くらい前のことだった。
今回使用したのは通信講座、U-CANである。
当時使ったテキストたち
通信講座で合格した、と書くと継続できてすごいですねと言われそうだが、本当に大したことはない。
わたしも今まで4講座ぐらい、お金を払ったが身になっていないものがある。
これは通信講座あるあるではないか?(悲しいが)
そんなわたしが今回なぜ頑張れたかといえば、理由はたぶん2つ。
①不動産への興味
職場に不動産の担当部署ができ、ちょこちょこ手伝うことで興味がわいてきたから。
広告を作っていたときもそうだが、わからないことがあまりに多い。
また資格を持つことの有利さも魅力だった。
やはり手に職は大きい。
②環境の変化
今年の夏に職場を辞め、実家に帰って療養することになったから。
端的に言えば、つまり、暇だったのだ。
語弊がありそうなので一応 補足すると、前回のうつ病と比べればまだ動けた。
何か目標があると張り合いができるかも、と思ったのだ。
職場を辞める時点で勉強を辞めることもできたが、テキストもそこそこ進めていたし、何より今回はやり遂げたい気持ちがあったから、だろう。
不動産広告を作っているとはいえ、当時 理解していたことは5問免除に該当する、景品表示法くらい。
結局 職場も辞めたので登録講習も受けられず、50問受験の一般受験者となった。
民法は大学の法学の講義ぶりだったので、とても懐かしかった(しかし難しい)。
その他、勉強内容は法律が多いが、宅建業法などは楽しかった。
試験勉強は紆余曲折あった。
試験1ヶ月前に不安からうつ状態が続き、抗不安薬を飲み始めた。
1週間前に受けた模試は散々だったし、試験当日はその抗不安薬を家に忘れる始末。
本番の試験も失踪問題で頭が真っ白になるし、最後に替えた選択肢は替える前が合っていたという(笑)
そして没問(すべての選択肢が当てはまらない)が存在するとは、さすがにびっくりしました……
しかし、運も実力のうち。
あと北野天満宮での願掛けが効いたのだと思う!
合格いただき、ありがとうございました。
今 思えば、仕事をしていた頃のわたしは、承認欲求オバケだった。
周りに褒められたい、認められたいという気持ちが強くて、その言葉で自分の立ち位置を把握していた。
上司にも「自信を持って」とよく言われたけど、それがなかなかできなかった。
以前、理系YouTuber・はなおでんがんのでんがんさんが、受験勉強や資格の勉強をすることについて、話している動画を観た。
その中で彼は「試験勉強が成功体験になってほしい」と言っていた。まさにこれである。
どうやら生きるということは、小さな小さな成功体験の積み重ねらしい。
昨日の自分と比べて成長したか、あの頃の自分より進んでいるか、というベクトルで測る。
そう考えると、わたしは結構 成長している気がしたのだ。
過去を振り返りすぎるわたしにとって、宅建試験合格は未来への第一歩。
ある意味 生まれ変わることに近い。
まだ具現化していないけど、新しい何かを手に入れられる気がする。
もちろん、合格だけですべてが変わるはずはない。
実務経験が無いので、このあとは登録実務講習が待っている。
宅建士を名乗れるようになるには、まだ時間もお金もかかる。
資格をどう扱うかは、自分次第。
これは、進化であり再生の過程なのだ。
宅建を勉強して良かった。
合格できて良かった。
30歳独身、前を向いて進んでいます。