2017振り返り②
おはようございます。
昨日のブログに挙げた30冊の本をおすすめしていきますね。
30冊って、それ全然絞ってないって?読了した220冊のうちから絞ったから許してくれ…
何枚かページ分かれることはご了承下さい。ランキングは気が向いたらつける。今から並べるのは読了順です。
①よるのふくらみ/窪 美澄
表面的には誰も悪くないのに、みんな複雑に不器用に生きている。これが人間なんだな。
帯には「大人の恋愛小説」って書いてあります。自分の中の、奥深いところを言い当てられた作品です。
②蜜蜂と遠雷/恩田 陸
言わずと知れた、直木賞&本屋大賞受賞作品。群像劇で描かれた国際ピアノコンクールを、いろんな視点から一緒に見守っているような感覚になります。
「世界はこんなにも音楽に満ちている」
音楽と触れる機会を、そして素敵な作品をありがとう。
③三月は深き紅の淵を/恩田 陸
理瀬シリーズではあるけれど、この作品は単体でも楽しめる。ミステリー好きには堪らないゾクゾク感。
どこかで触れたことあるような、デジャヴを感じた作品。出雲夜想曲が好きです。
④総理の夫/原田マハ
「小説で女性を元気にするのが自分のテーマ」とおっしゃる原田マハ氏。前を向かせてくれる政界エンタメ!そして、凛子さんと日和くんの夫婦も、憧れです。
総理の妻・安倍昭恵さんの解説も、興味深く拝読しました。
今年、Twitterの読書アカウントにて、辻村作品以外で1番推してたのは、この作品かもしれない…(笑)
2つの史実が掛け合わされてできる、新たな物語。壮大なロードノベル。強くて美しい。
この作品を読むと、わたしも世界一周飛行に同乗してた気がします。
エイミーが格好良い。痺れる、憧れる。
冒頭からあとがきまで、読みながらずっと泣いてしまいます…
やっぱり、おすすめ!個人的には、単行本のアメリアの表紙が好き!
⑥ストーリー・セラー/有川 浩
愛とはこのことか、と思える作品。圧倒させられた。
見開きに書かれるあの言葉の威力。定期的に読んで、自分の中に浸透させていきたい。
⑦男ともだち/千早 茜
男女間に友情は存在するのか?論争について、そのヒントになるような気がする作品。
小説でも現実でも、簡単に身体の関係を持たない男女いいですね。
帯に書かれた「一生分の彼氏と引き換えてもハセオがほしい」に共感。ハセオください…
男性はどんな感想を持つのか、気になる。
タイトル通り、三軒茶屋にある星座館が舞台。読みやすく、特に星座の物語を面白おかしく語ってくれる。
プラネタリウムや、夜空で見上げる星座たちが、いつもとは違って見えます。
⑨罪の声/塩田武士
本屋大賞3位の作品。わたしは平成生まれなので、モデルになった、グリコ・森永事件(通称グリ森事件)は、この作品を読んでその存在を初めて知りました。
本当にフィクションなのか、と思えるぐらいリアリティがあって、ただただ圧巻。
記者・阿久津のジャーナリズムは、塩田氏の事件への執念だと思います。
声として使われた子供達にも、どうか幸せな未来が待っていますように。
⑩いつまでもショパン/中山七里
大好きな岬洋介シリーズ。さよならドビュッシーや、おやすみラフマニノフは舞台が名古屋で、位置関係の把握を楽しんでましたが(笑)、今回の舞台はポーランド。テロの足音も聞こえる、不穏な空気の中でのショパンコンクール。
毎度毎度、ピアノの旋律をここまで文章で書き上げる力は凄い。そしてそこに、しっかりミステリー要素が組み込まれている。
解説がピアニストの清塚信也氏ですが、「間違いなく、岬という男、ピアニストとして今僕にとっての1番の“ライバル”だ」とおっしゃって締めていて、ニヤリとしました。笑