2021-01-01から1年間の記事一覧

10年分の献血に思いを馳せる

今月で、献血を始めて10年が経つ。 きっかけは父親だった。物心ついた頃から、父親はよく献血に行く人だった。地元のイオンに献血バスが来るというメールが届くたび、献血に行っていた。そんな父親を見ていたからか、18歳の誕生日を迎えたあと、すぐに献血バ…

夢を見つけるまでの軌跡

皆さんには「夢」はあるだろうか。わたしはこの間まで、本当に見つけられなかった。 好奇心旺盛。これは、わたしの特徴である。興味があるものはすぐ試す。気になるものは、すぐに買ってみる。これで家計は苦しんでいるけれど、それでも良いと思っていた。 …

普通、になりたかった。

普通、って何だろう。うつ病になってから1年と少し。その間、ずっと考えていたことだ。 例えば、発作のように来る不安の波は、うつ病由来のものなのか。慢性的な仕事に行きたくない気持ちや、雨だと気持ちが沈むのも、うつ病由来のものなのか。その区別が全…

YouTubeは、救いになりうる

わたしの日課に、YouTubeを見ることがある。 毎日毎日飽きずに見続けているYouTube。数年前までは、YouTubeなんてMVを見るためのものだと思っていた。 きっかけは、とあるミュージシャンがYouTubeを始めたことだった。 【架空請求】 RADWIMPSの曲で架空請求…

本は人生の道標となる~作家たちとの「交際履歴」~

※作家さんのお名前がいっぱい出てきますが、敬称略です。ご了承ください。 わたしにとって、読書は娯楽のひとつである。 本を手に取りページをめくるだけで、自分が体験しなかった人生を疑似体験できる。 こんなに手軽であり、のめり込める趣味はなかなかな…

今こそ、生理の話をしよう~わたしの婦人科受診記録~

女性の人生に付きまとう、「生理」という問題。 なかなか語ることができず、苦しんでいる方もいるのではないかと思う。 数年前のわたしも、その一人だった。 以前、 うつ病になってから変わった世界 という記事で自分の経験談を書いた。 そのときに読んでい…

初めてのフォト散歩と、そこから広がる景色

5月5日、ゴールデンウィーク最終日。 久しぶりに名古屋天狼院書店へ赴いた。 ライティング・ゼミを受講しているおかげなのか、天狼院書店には(勝手に)親近感を覚えているものの、実は店舗に向かうのは4ヶ月ぶり。 今年始めに衝撃的な体験をした、秘めフォト…

うつ病になってから変わった世界

※実体験です。 わたしの身に起こったパターンであり、他の方では異なる場合が多いと思われます。 センシティブな内容になりますので、苦手な方はお気を付けください。 昨年5月。 ゴールデンウィーク前、不眠に襲われた。 せめて睡眠薬を、と思い、精神科へ向…

「手書き」で文字を書くことは、歩くことに似ている

「手書き」で文字を書くこと。 日常的にそのような機会があった学生時代とは異なり、社会人になってからはパソコンやスマートフォンに頼りきりになっている。 文明の利器に助けられている点はもちろんたくさんあるが、普段から自動変換の恩恵に預かっている…

今だからこそ、故郷に思いを馳せる~四国は魅力の宝庫~

世間はゴールデンウィーク真っ只中。 今年は、昨年以上に外出がしづらい。もちろん要因は、コロナ禍の自粛である。 普段なら年に2回ほど帰る地元にも、1年ほど帰省できていない。 そのせいか、今は特に家族や地元、地元の友達が恋しい。 今この記事を読んで…

「好き」は人を引き寄せ、そして「好き」は立派な原動力になる

何かに熱中できることは素晴らしい、「好き」を大事に。 今ではそう言われることが多いが、高校生になるまでは好きなものを語ったり、「推し」のことを話したりするのはやめていた。 好きなものについて語ると、周りがそれを「オタク」と呼びたがる雰囲気が…

遠くから見守っていることも、優しさであり愛なのかもしれない

「優しさ」って何だろう。 数年前から、わたしはこのことを考えていた。 「好きな人のタイプは?」と聞かれ、「優しい人!」と答える人は多いだろう。 「彼氏はどんな人?」と聞かれ、「優しい人かなぁ」と答えていても、結局別れるときには優しさって何だっ…

名前に対する一考察~名は体を表す?~

親からもらう最初のプレゼントは、名前だと聞く。 それを知ったときにはロマンティックだと思ったが、そういえば過去には、自分の名前について悩んだ時期もあった。 そんなことを思い出しながら書いていく。 昔は、すみれという名前が嫌いだった。 同級生に…

不思議なホテルと涙活

※フィクションです。 1年付き合ったのに、いつかは結婚すると思っていたのに、あっけない幕引きだった。 失恋をきっかけに体調を崩し、そこから身の周りのものが音を立てて崩れていった。 そんな折、数年前に泊まったホテルの系列店からダイレクトメールが届…

「書く」ために生きる

情報過多の現代、ありとあらゆるところにあふれている「活字」。 気付けば活字を読んでいるという、いわゆる「活字中毒」の方もいらっしゃるのではないか。 ご多分に漏れず、わたしもその1人である。 始まりがいつのことなのかもう思い出せないが、物心つい…

アート小説と、運命の画家との出会い

皆さんは絵画を見て、恋に落ちたような気持ちになったことはあるだろうか。 美術にさっぱり興味が無く、アートとは何ぞや?と本気で思っていたわたしだったが、その考え方が一気に変わった出来事についてお話する。 わたしは読書が好きだ。 本を読むという受…

20歳を過ぎてから楽器を始めるということ

「大人になって楽器を始める人って何考えているんだろう。下手くそな音しか出せないし、プロになれるわけでもない。迷惑って気づかないのかな」 数年前、とある場所で見つけた言葉。 だいぶ記憶が曖昧だが、衝撃的な文章だった。 というのも、わたし自身、大…

「秘めフォト」は脱皮のようなもの  

2021年早々に、自分の価値観が大きく変わった出来事があった。 その現場は名古屋天狼院書店。 参加したイベントは、女性限定の「秘めフォト」だ。 初めて天狼院書店のことを知ったのは、三宅さんが語る、恩田陸さんの記事がきっかけだった。 http://tenro-in…

献血は自己肯定の近道

まず皆さんは、献血と聞いてどんなイメージをお持ちだろうか? 痛そう、出血怖い……など、どちらかというとマイナスなものが挙げられるだろう。 そして皆さんの中にも、街頭でプラカードを持った方が、「献血にご協力お願いします~」と呼び掛けているのを見…

「かがみの孤城」と言う名のセラピー

2020年9月22日。愛知県刈谷市、刈谷市民文化ホール。 『かがみの孤城』(原作:辻村深月)の舞台が、千秋楽を迎えた。 その日は約1年半ぶりに、舞台を観に行った。 新型コロナウイルス感染症が拡大し、舞台やコンサートなどの娯楽は淘汰されたと思っていた。…